こんばんは 店長の小林です。
2006年、プライベート便によって日本初輸入をみたミッドナイトドラゴントリム。
初入荷個体はスリナムとフレンチギアナの国境付近を流れる河川、
マロニーリバーで採集された大きな個体でした(日本初入荷個体 マロニーリバー産) ↓
伝説上の生物、ドラゴンを髣髴とさせる厳つい頭部や全身を纏う長く鋭い棘
そして真夜中を連想させる漆黒のボディはプレコマニアを魅了した。
学名は Pseudacanthicus serratus であることが判明 ↓
それから10年ほどの年月が経ったここ数年、
このマロニー河の個体群は極少数が輸入されるようになったものの、
得がたい貴重なプレコであることは変らず、
黒系トリムの最高峰の座は不動のものである。
2016年、マロニーリバー採集個体 ↓
ミッドナイトドラゴントリム 2016年 輸入時の記事
さて今回素晴らしいご報告をいたします。
スリナムダイレクト便にてマロニーリバー産と他の2河川に産する
黒い至宝達がもたらされました。
1、マロニーリバー産 スリナム共和国、東の国境を流れる河川
2、スリナムリバー産 スリナム共和国、中央部を流れる河川
3、コランタインリバー産 スリナム共和国、西の国境を流れる河川
① ミッドナイトドラゴントリム マロニーリバー 16.5cm ¥98000
スリナムダイレクト便。スリナム共和国の東の最果て、フランチギアナとスリナムの国境を流れる河川、マロニーリバー産。過去に輸入されたミッドナイトドラゴンはこのマロニー河で採集された個体群。初入荷個体や一昨年の個体よりも小さいプレミアムサイズでの入荷です。やはり同ロカリティなので全体的な印象は過去入荷個体と似ており、またスポットは小さめで全体的に散りばめられている。そして他河川産と比べこのマロニー産は、このサイズ感では流線型でスレンダーな印象なのだということを知ることができました。 ↓
② ミッドナイトドラゴントリム スリナムリバー 16cm ¥110000
スリナムダイレクト便。スリナム共和国の中央を流れる河川、スリナムリバー産。国内初輸入ロカリティの個体群で、過去に輸入された他産地に比べ全く印象が異なるトリムであることがわかります。まだ幼いせいか迫力には欠けますが、このサイズ感ではマロニー産よりもガチっとした印象をうけます。またスポットは大きく少し黄色味を帯び、全身に見られるため派手に見えます。 ↓
③ ミッドナイトドラゴントリム コランタインリバー 17.5cm ¥98000
スリナムダイレクト便。スリナム共和国の西の果て、ガイアナとの国境を流れる河川、コランタインリバー産。マロニーのこのサイズではまだシャープな流線型であるのに対し、当産地の個体はこのサイズにしてすでに大きな頭部となっている。雌雄等も考慮する必要があるが、このコランタインリバー産が素手で持ったときの棘が一番痛く感じた。また名の由来である、他に見られないようなビロード状の漆黒ボディは必見である。それらを鑑みて、成長に従いこの個体はゴリゴリのドラゴンになっていくと考えられる ↓
三産地の頭部形状の比較
上から、マロニーリバー スリナムリバー コランタインリバー
ご覧いただきましてありがとうございます。
いかがでしたか?
お国は同じでも、生息環境の違いによってドラゴントリムは少しづつ異なる表現を見せることがわかりました。
今後、もっと多くの匹数を見てみたいと思います。
フィン 小林