こんばんは 小林です。
ヒパブリコン参加予定の皆様へのお知らせ、第三弾!
昨年、「ヒパブリコン開催のお知らせ」 をしてから早くも一年近くとなりヒパブリコンも目前と迫ってまいりました。
はっきり言って なにの準備も出来ておりませんが、リオデジャネイロオリンピックのようにギリギリまで頑張って、エントリー開始の9月1日の前日ぐらいまでに残りのカテゴリーⅣから先もやり込めたいと思っております(笑)
さて本日は 【カテゴリーⅢ・スーパーインペリアルゼブラプレコ バリエーション】 についてお知らせしたいと思います。
前回、前前回のお知らせでは、
【カテゴリーⅠ・インペリアルゼブラプレコ イレギュラー個体】
【カテゴリーⅡ・スーパーインペリアルゼブラプレコ 純血】
についてご覧いただきましたが、今回の第三弾はそれら2タイプとも深いかかわりのあるタイプのカテゴリーについてお話したいと思います。
【カテゴリーⅢ・スーパーインペリアルゼブラプレコ バリエーション】 について
① スーパーインペリアルゼブラプレコのバリエーション と呼ばれるもの(以下スーパーインペVar)
ごくごく簡単言えば、前回お話させていただいた 純血のスーパーインペリアルゼブラ ② 出品対象魚について とは異なる個体ということなります。当然インペのイレギュラーとも違ったものを指します。基本的に純血スーパーインペとは、野生採集され輸入された個体(キンペコとインペの混血と考えられる)や、それらから生まれた個体だけに関わるものを指しますから、それとは異なるがスーパーインペに似る繁殖個体ということになります。
例えばこんな個体を当店ではスーパーインペVarと呼んでいます。親の血筋の可能性を紹介します
1、 片親が純血系スーパーインペリアルゼブラプレコ(以下純血スーパーインペ)で、もう片方はキンペコ・・・・
2、 片親が純血スーパーインペで、片親がインペリアルゼブラの場合・・・・この組み合わせで数人子取りされており、見た感じはインペ寄りのスーパーインペといった感じの子が多く、純血スーパーインペとは一味違った印象です
3、 両親ともにワイルドキンペコなのに、出品予定の子がスーパーインペにしか見えない・・・・今回のシングー河での採集旅行により可能性を確認しています。どこかで生まれていれば貴重だと思います
4、 両親ともにインペなのに、出品予定の子がイレギュラーインペというよりもスーパーインペに見える・・・・フィンでは今のところ出現していないですがこちらも可能性は大いにあります
5、 ドイツブリードのスーパーインペ・・・・どのような親を使っているのか等、さだかではないのですが、同じ親からスーパーインペ系とメガクラウン系が生まれるようです。(ウィルヘルムのは含めていません)
6、上記1~5のような血をもつ個体を親に使用していたり、そういった個体ではなく親が全く普通表現のキンペコなどからでも、表現がスーパーインペの表現として生まれてきた個体・・・・こういった繁殖個体が今回のカテゴリーⅢでは多くみられることだと考えています
例:1 Goニューメガ×スーパーインペの子 ↓
例2: スーパーインペの血が4分の一程度はいった個体
例3: 国産スーパーインペVarとワイルドニューメガクラウンゼブラの子供達。ニューメガよりもスーパーインペ表現をしていたり、ドイツのスーパーメガクラウンゼブラ表現です
例4: スーパーインペの血がどのくらいはいっているかわからないが、ニューメガよりもスーパーインペ表現をしている
スーパーインペ表現を見せる繁殖個体を考える場合、これだけではなく無数の組み合わせが考えられる。
現在、ヒパンキストルスのブリードが世界的に広がったことによること、また もともと輸入されるワイルドキンペコのロカリティやタイプなどが統一されず、種がはっきりしなかったこともあって、世界的にブリードヒパンキストルスの混血化が進んでおります。
野生採集されたスーパーインペリアルゼブラプレコや、ブリードの純血系スーパーインペを使わずとも、ブリード過程のなかでそれらの血が混じっている可能性が多いに考えられ、生まれてきた子供がスーパーインペに見えることがしばしばあります。
そういった個体はキンペコ系のニューメガクラウンゼブラ等とは明らかに異なるため、キンペコとひとくくりにせず 以前からcfスーパーインペ、スーパーインペVar、最近ではスーパーインペハーフなどと呼ばれているようです。
長くなりましたが当店では、スーパーインペリアルゼブラプレコ バリエーション とは純血ではないが、見た目がキンペコやニューメガクラウンゼブラよりもスーパーインペにそっくりだったり、似ている個体のことを指します。日本ではバリエーションは種類と思われることが多いようですが、ここでは単純に多様な血が混ぜ合わさってスーパーインペのような表現をする個体とお考えください。
そこで、このカテゴリーⅢはこのような、「スーパーインペ表現個体」 の戦いになります。
「これだっ!」といったお手本のようなものが無いため、どのような個体が出品され どんな子が上位になるのか個人的にとても楽しみな部門であり、派手でグロテスクな個体が多いため今後リアルメガクラウンゼブラに次ぐ人気カテゴリーになることでしょう。
では以下に、フィンブリードやフィン専属ブリーダーの個体を例にあげながら出品対象魚についてご覧いただきます ↓
② 出品対象魚について
1. エントリー対象魚は、キンペコやニューメガとは違う表現をした繁殖個体で 「スーパーインペ表現個体」です。
出品方法等の詳細はこちらまで ⇒ 「ヒパブリコン2016開催のお知らせ」
エントリー受付の条件:
・ 両親が野生採集されたスーパーインペリアルゼブラ(純血)を含まなくても良い
・ スーパーインペ表現をしていても、シングー河以外のヒパンキストルスの血が片方でも入っているものはエントリー不可でお願いします
・ その他について、その都度出品者と相談します
例1: フィンの場合での事例(事務局なので出品はいたしません)
・ スーパーインペVar フィンブリード旧タイプ ・・・・♂親:ゴールデンメガ上物フィン血統 × ♀親:CF血統直系スーパーインペ(純血かどうかは不明です)
お父さん(左)とお母さん(右) ↓
彼らの子供達 ↓
・ スーパーインペVar フィンブリードNewタイプ ・・・・♂親:ゴールデンメガ上物フィン血統(画像は同上) × ♀親:純血スーパーインペF1(フィンブリード、画像残っていなかった)
・ フィン第二系統の子 ・・・・♂親:CF血統直系(ホワイトロイヤル系) × ♀親:ゴールデンニューメガ(上流タイプの血含む) から生まれたスーパーインペ表現の子。今回のシングーでの採集旅行により可能性を確認しております。ただ極少数しか生まれなかった ↓
・ finドイツ系統の子 ・・・・♂親:メガクラウンゼブラ ドイツ(昔のタイプ) × ♀親:ゴールデンニューメガ から生まれたスーパーインペ表現の子。他にもいろいろ面白い柄います。
例2: MCブリードの場合
・ スーパーインペVar MCブリード ・・・・♂親:ドイツブリードのスーパーインペ × ♀親:Wildゴールデンキングロイヤル
例3: 黒丸ブリードの場合
・ スーパーインペVar 黒丸ブリード ・・・・♂親:スーパーキング国産 × ♀親:ニューメガクラウンゼブラ ∞ドラゴンブリード
例4: 予期せぬ血統から生まれてきた個体
・ スーパーインペVar国産 ・・・・♂親や ♀親の血統が不明やスーパーインペっぽくない親からでも、このようにスーパーインペの表現をした個体は生まれる
③ 審査方法
審査方法はカテゴリー全てが同様の方法です。理解されている方は読み飛ばして頂いてけっこうです。当コンテストのカテゴリーに一つでもエントリーされた出品者様には、全てのカテゴリーにおいて審査していただきます。
ハッピーブログにて、私が撮影したエントリー魚の画像等をアップいたします。
カテゴリーⅢ エントリーNo〇〇〇 サイズ〇cm 血統♂親:ゴールデンメガ上物フィン血統 × ♀親:純血スーパーインペF1
① ヒパブリコン2016 にエントリーされた方全員に参加していただき審査していただきます。(画像参加者は含みません)
② 皆様の持ち点を、カテゴリーⅢのエントリーフィッシュに配分していただき、私が集計いたします。
③ 凄いと思った個体一点に全点数をつけても良いし、魅力的な個体が多くて甲乙つけがたい状況であれば、2匹以上に配分されても結構です。
[配点方法]
・ カテゴリーⅢにエントリーされた方には、持ち点10 をもって審査していただきます。
※ 他ブリーダーの個体に対して、自由に点数を配分していただきます。白票はなしとさせていただきます。
・ 他のカテゴリーにエントリーされている方には、持ち点5 をもってカテゴリーⅢの審査をしていただきます。気に入った個体に自由に点数を配分していただきます。
審査結果を私が集計します。点数の総計が一番高い個体を、カテゴリーⅢ優勝者とします。同点の場合はサイズの大きなほうをトップといたします。1位~3位までを当ハッピーブログにて後日発表いたします。ブリーダー名やハンドルネームとともに得票も発表します。ただし、出品者が少数の場合は1位のみ発表いたします。
④ 優勝商品
カテゴリーⅢで優勝された方には、スーパーメガクラウンゼブラドイツを優勝商品に予定しています。個体が決まりましたらまたアップいたします。2位、3位は考え中
優勝商品 → スーパーメガクラウンゼブラドイツ
2位商品 → 考え中(フィンやブリーダーズキンペコに変更予定)
3位商品 → 考え中(フィンやブリーダーズキンペコに変更予定)
以上、このような方法でカテゴリーⅢのコンテストを行う予定です。
こちらについては8月末に再度追記や修正、変更点をした後、当ブログにてお知らせいたします。
ヒパンキ繁殖個体の世界では、スーパーインペの血が入ることによって、キンペコ達はよりハデに よりグロく表現されるようになることが多い。最近の世界的な傾向は、完全に表現重視になっており、ワイルドや血統に重きを置きその血を管理する方法は風前の灯となっております。
僕もお店ではヒパンキストルスのブリードをしておりますが、純血のスーパーインペとオリノコのリアルメガクラウンプレコ以外はブリードされた個体を入手し、ここ10年ほど楽しんでおります。
世界のマニアから言わせると、「なにが大事って見た目でしょ!」ってな具合だそうです。
ヒパンキのブリードという世界では、愛好家ひとりひとりの趣味趣向が混在することで、何事においても賛否両論があると思います。
ただしこのキンペコ系ブリードの世界というものは、あくまでもヒパンキストルスを愛する方々の趣味の世界であって賛否に答えなどなく、多様な意見や考えがあること自体が自然の流れだと思っております。そういったことは、今後ディスカッションやディベートする題材として、愛好家の間で冷静かつ活発に語られることを望みます。
野生のキンペコが輸入されてから四半世紀経ち今思うことは、そういったことも含めヒパンキストルス愛好家の方たち お一人お一人に、この素晴らしい趣味を 「ただただ楽しんでいただきたい」 と、古い愛好家であり生業とする僕からの願いです。
そのためのヒパブリコンだとご理解くだされば幸いです。
主役はヒパンキ好きのあなたっ! 参加することに意義がある!
まだ繁殖成功していなくても画像参加もあるのだ!
では 次回は 「カテゴリーⅣ:ニューメガクラウンゼブラ」 をお待ちくださいませ。
アクアショップフィン 代表 小林 圭