Coシミリスの地域変異について

こんばんは 小林です。

コリドラスには学名がついている個体が少しと、ついていないSpものが多数存在しています。そのなかで、見るからに近縁な個体群があることがわかります。

ショートノーズグループのシミリス一派がそれにあたります。

もともと日本人である松坂氏グループが初採集され、その後種名が記載されたシミリス。当初、採集時の体色からバイオレットと名づけられました。そのバイオレットに似た魚のバリエーションが昨年遂に5種にまで増え、それに伴いそのセミロングノーズやロングノーズも存在するため大所帯となってまいりました。

今回はそのショートノーズ5種類について少し個人的にまとめてみたいと思います。

 

① コリドラス シミリス(別名:バイオレット)  産地:ロンドニア州 マディラ水系 アリケメスシティ周辺

初めに発見され記載された個体群です。特徴である尾筒の染みはグラデーション状に広がるが、その面積はそれほど大きくない。(以後はこの大きさや形状を基本形と考えます)

ブリード個体とは異なり、体高があり吻部から頭部、尾筒のグラデーション手前まで細かいスポットがはいる個体が多い。シミリスにはロングノーズであるオウラスティグマⅠが同一場所にて採集されておりますが、今までセミロングノーズは得られておりません。

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② コリドラスsp シミリスⅡ(別名:ニューバイオレット)  産地:アクレ州 プルス河最上流リオブランコの町近郊にて採集

2番目に発見された個体群です。記載されているオウラスティグマ(オウラスティグマⅡ)と同一地域にて採集されるショートノーズタイプです。シミリスに比べ体こうがあまりなく、頭部が角ばる個体が多い。また、大き目のスポットがまばらにはいり、頭部のほうに多く見られます。尾筒の染みはグラデーション状ではなく、大きく広がらない個体が多い。

このシミリスⅡのみセミロングノーズタイプ(マツザカエ)が採集されています。

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③ コリドラスsp シミリスⅢ 産地:アクレ州 プルス河上流地域 リオイツシにて2012年初採集

昨年発見された個体群です。頭部より背びれにかけて、細かいスポットが見られます。また特筆すべきは、尾筒のグラデーションが背びれの親骨(棘条)辺りにまで発達することです。実はあまり知られておりませんが、セミロングノーズタイプはまだ未知なのですが、ロングノーズが存在しオウラスティグマⅢと名づけられました。

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④ コリドラスsp シミリスⅣ 産地:アクレ州 プルス上流 リオイツシ周辺のイガラッペにて2012年に初採集

4番目に発見された個体群です。シミリスⅢの体高を高くしたような個体群です。スポットはミスト状であまりはっきりと見えない個体が多いですが、グラデーションの面積がⅢよりも広いことがわかります。こちらにもロングノーズタイプが存在し、オウラスティグマⅣと名づけられました。

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⑤ コリドラスsp シミリスⅤ 産地:ロンドニア州 リオマモレにて2012年に初採集

5番目に発見された個体群です。この個体群の尾筒部の染みはグラデーションにはならず、シミリス程度の大きさです。さて、この一群の特筆すべき特徴は、カウディマクラートゥスのような明らかに丸い体型をしております。採集地からかんがみて、両者に何がしかの因果関係があるのかと連想させてくれます。こちらはセミロングノーズ、ロングノーズともにまだ発見されておらず、夢を残してくれました。今後に期待したいと思います。

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以上、ショートノーズタイプ5種についての、私個人的なまとめをしてまいりました。

明日は、これらと同地域で採集される、セミロングノーズやロングノーズについて、引き続きお話したいと思っています。

では では 店長 小林

 

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