シャシャシャ~ シ~ク シ~ク 小林です。
お待たせいたしました。夏の昆虫標本パート2いってみます。
今日はいよいよ針を使って、展足をおこなっていきます。針を使用しますので、くれぐれも針の取り扱いには注意してくださいね。
① 展足前の準備
蒸らしてやわらかくなったようです。2日間ほどでした。やわらかくなりすぎに注意です。乾かすときに時間がかかるのと、展足しにくいです。
各関節が動くように、指でやさしく6本の足や頭部の角を動くように確認します。これ大事です。
前羽や頭部、足などが汚れているので、トイレットペーパー等でからだをふきふきしてキレイにします。
お~ やってしまった! 注意していたのに・・・・。左の触覚が引っかかって、折れてしまいましたわ(泪)
でもご安心ください。最後にくっつけます。足も折れやすいので気をつけてくださいね。
② 展足開始
カブトムシのサイズよりも一回り小さい程度の浅めの穴を発泡スチロールにあけます。発泡スチロールが分厚いことが重要です。この工程があるかないかで標本の出来具合が違ってきます。また展足がスムーズに出来ます。
前羽つけ根のY字の右側に少し太めの針をブスっと下まで刺します。昔からこの位置が決まっているようなので、それに習っています。この針が虫を固定する第1本目になります。昆虫自体に針を刺すのはこの1本だけですので、お間違いの無いように。
もし針を刺すのに抵抗のある方は刺さなくても良いですよ。
先ず、あけた浅い穴にからだを置いて、針をスチロールに刺して固定します。次に太目の針で身体が動かないように四隅を固定します。針を
針とピンセットを使って、足を自由に展足し固定していきます。自分の好きな形に展足してください。ツメを開けると格好が良いです。
前足が出来上がりました。さあドンドンいってみましょう。
中あしや後ろあしが出来上がってきました。もうひとふんばりです。
6本の足が完成しました。
触覚も90度にまげて展足しておきます。ちいさな部位なので少し難しいかも。
おっと、忘れていましたね。外れてしまった触角も単独で展足しておいてください。
は~い 出来上がりました。やわらかいうちは気に入るまでやり直せますし、微調整もききます。だいたい1週間ほど陰干ししておきますと乾いてこの形のまま固まります。
次回は、約1週間後に針をぬき触覚をつけて完成作業をご紹介しますね~。
店長 小林