こんばんは 小林です。
本日はカラシンマニアさんにはお馴染み、キャンディテトラに学名がついておりましたので、お知らせしておきます。記載名はHemigrammus aruaとなりました。
キャンディテトラはアルア河で採集され、数年前より日本に輸入されるようになりましたが、採集数が限られており入手は簡単ではありません。アルア河はブラックウォーターですが、飼育は弱酸性のこなれた水質であれば容易で、混泳時もキツイことも無いようで飼いやすい部類といえます。
画像はW.B.SABBY便にて今年輸入されたキャンディテトラです。
Hemigrammus aruaは、アマゾン河下流域のパラ州Juruti地方の調査中に発見されたとなっています。タパジョス河に流れ込むRioArapiunsの支流であるRioAruaの上流で主に採集されております。
ホロタイプおよびパラタイプの生体時の画像からわかるように、全体的な地色は茶色であると記されています。また頭骨部から胸鰭上部の鰓ぶた、そして腹部エリアは緑がかった色調の明るい金色であり、喉から胸鰭基部、腹部の下部は銀色であると書かれています。そして、比較的色のさめている部位を除き、背びれ、脂ビレ、尾びれ、尻ビレが赤めのオレンジ色である。
数年前より輸入されるRioArua産キャンディテトラと、記載論文のHemigrammus aruaの生体時の色彩や特徴と比較しますと、これらは同一種であると考えられます。
また、この地域では数種の未記載種が採集されていることもあり、今後に期待したいと思います。
AquaShopFin 小林