こんばんは 小林です。
最近あちらこちらで見かけるようになった苔。熱帯魚の世界ではアクアリウムによく使用されていますし、近頃は苔玉をはじめ、苔を使ったテラリウムをコケリウムと呼んだりと、苔を用いた趣味の世界が広がり始めています。
そこで、苔を本気で見に行ってみようと思いたちました。
さて京都には苔寺というお寺があります。苔寺というからには苔の総本山なのか?
百聞は一見にしかずと思い 訪れようとおもったら、そう簡単ではなかったんです!
なんとこのお寺、予約制なんです。
往復はがきを送ってから数日のこと、やっと拝観日がきまりました ↓
参拝冥加料がなんと3000円! 駐車場なし!
おまけに庭園だけの拝観は行っておらず、細毛筆持参で般若心経の写経に参加しなければ苔の庭園を見ることが出来ない!!
う~ん 凄いお寺だな・・・。 お庭を見たいのなら本気で来なさいっていうお寺の気持ちが、この手紙からでも感じられる。
さて、当日は地下鉄と阪急電車を乗り継いで最後は徒歩で ↓
のんびり20分ほど歩きます ↓
途中、竹の寺 地蔵院もありますし ↓
なんかよくわからないけど気になる場所があったり ↓
あの 鈴虫寺もあります ↓
が、遅れることが出来ないので目的地である苔寺に向かいます。
事前情報では、参拝証に書かれてある時間から1分でも遅れるとアウトらしい。
急ぎます ↓
それらしい雰囲気になってきたと思ったら、到着しました。
この苔寺の正式名称は 西芳寺(さいほうじ) といいます ↓
早速ちっちゃな入り口から入れていただきましたが、入り口付近は普通な感じです。
苔らしきものはあまり確認出来ない ↓
そして、受付で参拝証を渡したあと例の写経を行いました。
実は楽しみにしていた初めての写経。
甘かったです・・・。
写経ってめちゃめちゃ大変でしたわ。 この般若心経を写します。見たことない字がいっぱいです ↓
へたくそだったので実物ではありません(笑)
でも静かなお堂で集中して般若心経を写すことができて満足満足。
しかし正座で足はシビレ・・・日ごろ使わない毛筆で写経するので腕はツリソウ。暑くて汗だらだら・・・。
くたくたになりました。そして写経途中に、はじめて般若心経を詠む ↓
いや~、苔の総本山、恐るべし! 恐れ入りました。(まあ そんだけ頑張ったので、ご本尊におもいっきり頼みごとしてきましたけど)
さて、やっとやっとの庭園拝観です ↓
ここ西芳寺は120種あまりの苔が、とても広い庭園敷地の一面を覆うため苔寺と呼ばれています。ざっとこんな広さがあります ↓
早速、素晴らしい苔の小路が ↓
境内の軒下を見てみると ↓
アリ地獄だ ↓
いやいやアリ地獄を見に来たわけではないのだ。
ここからは思う存分に長い歴史を生きてきた苔たちをご堪能ください ↓
幹には分厚い苔が ↓
池の周りも美しい ↓
ゴミ虫の仲間が苔の上でお休み中 ↓
小川のまわりにはフサフサの苔が ↓
マメヅタに覆われた大きな石と立ち木 ↓
異なる苔がせめぎあっているように見える ↓
新たな生命が苔の中で育まれる ↓
写経疲れか少し元気がない ↓
端から端まで苔で埋めつくされた庭園には流石に驚きます
この大きな池 「心」の字を描いているそう ↓
この池のほとりでこんなものを見つけました ↓
モリアオガエルの泡巣 ↓
また見たことのないモコモコの可愛い苔を見つけました ↓
ジュクジュクしている場所では苔の種類がかわってきます ↓
今回、この圧倒的な苔寺の庭園をとても満喫することができました。
苔の種類を知っていれば、もっと楽しかっただろうな~。
ちなみにここのご朱印は2ページにわたる面白いものでした ↓
この苔寺は予約制ということもあり、限られた人数での写経、庭園拝観となるため、京都の有名な寺社仏閣に比べると、とても静かでのんびり出来ました。
いつの日か、次は近くの鈴虫寺や竹寺を散策してみようとおもいます ↓
せっかく少しやせた気がしたのですが、錦市場で辛抱たまらずお茶漬けをいただいてから帰りました。
ごちそうさまでした