こんばんは 小林です。
今日はお休みなのでゆっくりブログを書けるな~。ということで、本日は僕の大好きなアストロドラスについてのお話にお付き合いください。
昨年の5月、アストロドラスの地域バリエーションについてお話しましたが、今回また新しい産地の個体を手に入れる機会がありました。
一般的に、元祖アストロドラスといわれるネグロ産の多くがこげ茶色でゴツゴツしています ↓
リオタパジョス産は、明るい茶色から黄褐色の体色をした個体が多く、他産地の個体に比べて体表がつるっとした印象を受ける ↓
次はまだ1匹しか見つかっていないマモレ産です。上記2種との中間的な印象をうけます ↓
さて今回新たに見つかったアストロドラスは大アマゾン本流に北側より流れ込む、ジャタプー河(Rio Jatapu)で採集されました。ジャタプーはマナウスよりも東に位置し、ウアツマ河の右隣の河川です。 ↓
アストロドラス リオジャタプー 8.5cm ¥24800 AquaFauna便
採集されたのはこの1匹だけです。体色はリオネグロ産に近い印象を受ける
ゴツゴツしていることもネグロ産に近い。
この4種の目の間隔に注目してみましょう。まずこの4地域の位置関係の確認です。
①ネグロ河 ②ジャタプ河 ③タパジョス河 ④マモレ下流
前回、アストロドラス3種の目の感覚には リオネグロ→リオタパジョス→リオマモレ という順番で広くなる傾向にあることがわかりました。またリオネグロ産元祖アストロドラスが他の2産地と、全体的な雰囲気が異なっているように感じていました。そしてそれは、アマゾン川を挟み北と南の違いのせいなのではないかと考えていましたが、今回、北側地域のアストロドラスが採集され、やはり予想していたとおりの結果が得られました。
① ネグロ河産 (アマゾン本流北岸地域) ↓
② ジャタプ河産 (アマゾン本流北岸地域) ↓
③ タパジョス河産 (アマゾン本流南岸地域) ↓
④ マモレ河産 (アマゾン本流南地域) ↓
上から見ると、このジャタプー産はタパジョスやマモレ産より目の間隔は狭く、ネグロ河産より目の間隔は少し幅広なのですが、ネグロ産の個体群のような風貌をしており似ています。
このように、アストロドラスには地域バリエーションがあります。私はますます興味がわいてきました。一段と違う河川の個体をみたくなってきますし、高名な学者さんが記載していただけたらと思います。
アクアショップフィン 小林 圭