こんばんは、小林です。
フィンでは、先週からコリドラスがたくさん入荷しております。今週もその流れは変わりそうになく、コリドラスのマニアさんにとっては、楽しい日々が続くと思います。
さて、そんななかで面白い個体が数匹入荷しましたので、ご紹介したいと思います。
コリドラスには、学名が記載されているものもありますが、それはごく一部です。学名がついていない所謂spものと呼ばれる個体達がたくさん存在しています。そういう個体は、昨日も少し書きましたが、販売名がつけられ流通しています。
さて、そんなコリドラス達には、全く何者なのかわからないような個体が混ざって輸入されることがあります。どの国から輸入され、なにに混ざっていたかという情報を頼りに、自分の知識を総動員して、種類を想像することはとても楽しいです。
極小数しか見当たらないときは、混血(ハイブリッド)ではないかと考えてみます。ちなみに販売名は私がつけてみました。
① コリドラスsp ハラルドステルバイ ブラジル便。ブラジルのグアポレ河に棲息しているハラルドシュルティに混じっていた個体です。体型などはハラルドなのですが、頭部の柄はステルバイに近いことがわかります。ステルバイもグアポレ河に棲息しており、この2種の混血であると考えられます。
② コリドラスsp トリリネアーク ペルー ペルー便。ペルーから入荷するトリリネアータスに混じっていた個体です。お気づきかと思いますが、エベⅡに酷似しています。ただこの個体は、少しスレンダーで柄がトリリネに近いことから、トリリネの血が濃くでているように感じます。
③ コリドラスsp プルスシュワジュリー ブラジル便で入荷。ブラジルのプルス河に棲息しているプルスジュリーに混じっていた個体です。プルスコペイと呼ばれることもあります。同じ便でシュワルティも入荷していたことから、おそらくプルスジュリーとプルスのシュワルティのハイブリッドなのかと思います。
④ コリドラスsp プルスハイブリッド ブラジル便。ブラジルのプルス河に棲息しているスーパープルケールに混じっていた個体です。一昔前にスーパープルスとして名づけた個体群に少し似たのが混じっていた記憶がありますが、この個体はいろいろ想像しても、誰の子か特定することが難しいです。片方はプルケールなのでしょうが、もう一方がわかりません。ホワイトフィンの匂いもしますが、肩口の三日月紋が濃いのでやはりプルスアガシジーなのでしょうか・・・。もしかしたらプルケール関係なかったりするのか? と、まあこんな感じで想像してみてください。さてあなたはどう思われますか?
この様に、コリドラス一つとっても、色々な楽しみに方がありますよね。私も若かった頃は、そこらじゅうの熱帯魚屋さんをまわっては、変なコリドラスぬかせていただいていました。
今も知らず知らずのうちに、問屋さんから小売店さんにこんなのが入荷している可能性があったりしますよ。
このお休みを利用して熱帯魚屋さん回りしてみてください。コリの見方が変わってくると思います。
ちなみに明日は、プルス産セミロングやショートのコリたちが入荷予定です。お待ちしていますね。
店長 小林