こんばんは 店長の小林です。
本日は牙系の中型カラシングループ、ガレオカラックス属の一品種についてご紹介したいと思います。
数種類の記載が知られているガレオカラックス属のカラシンは、なかなか入荷を見ない種です。見た目は牙系で凶暴に見えますが、それほどではなく、おとなしい部類といえます。飼育自体は容易ですがやはり活き餌を好むため飼育当初は小赤等を用意したい。
さてこのガレオカラックス属で最もよく知られているのは、ブラジルのトカンチンス河で採集されるガレオカラックス グロ(Galeocharax gulo)です ↓
上記画像のように、口先がツンっと尖り気味で、上向きの所謂スプーンヘッド状のシャープな体型の個体を多く見ます。
今回輸入されたガレオカラックスはブラジルのタパジョス河で採集されました。ボディや尾びれをはじめ、背鰭や尻ビレの黄色の発色が強いようです。またグロほど口先が尖らず上を向いていないことが特徴的で、背中から頭部にかけての角度がグロとは明らかに違います。
では、ご覧ください(対比のためにグロの画像を貼り付けておきます)
ガレオカラックスsp リオタパジョス 11cm ¥24800 W.B.SABBY便 ↓
ガレオカラックス グロ リオトカンチンス ↓
ガレオカラックスsp リオタパジョス(右向き画像) ↓
ガレオカラックス グロ リオトカンチンス ↓
ガレオカラックスsp リオタパジョス(斜め画像) ↓
ガレオカラックスsp リオタパジョス(頭部画像・右向き) ↓ リオパラナ産やペルー産も比較対象に掲載しました。頭部の形状が異なっていることがわかる。
ガレオカラックスsp リオタパジョス (頭部画像・左向き) ↓ 鮭のように特徴的な吻部のタパジョス河産
いかがでしたか? どの種にあたるのか、まだまだ勉強しないといけませんが、過去入荷魚とは異なった魚であることがわかりました。
このように採集地の違いにより、似て非なるものが入荷し違いを見つたときのちょっとした喜びは楽しいものです。
性格が違ったりすることもありますから、そのあたり、飼育をしてみることをおススメいたします。
アクアショップフィン 店長 小林