こんばんは ヒパブリコン事務局の小林です。
ヒパブリコン2022参加予定の皆様へ、お知らせの 第2弾!
カテゴリーⅡについてご覧頂きます。
第1弾はこちらまで ⇒ カテゴリーⅠ:インペリアルゼブラプレコ
前回のカテゴリーⅡはこちらまで ↓
ヒパブリコン2016:カテゴリーⅡの説明を手直ししております。お時間あるときにでもお読みください
〔 カテゴリーⅡ: 純血 スーパーインペリアルゼブラプレコ 〕
このカテゴリーⅡでは、エントリーできる個体が純血のスーパーインペリアルゼブラプレコの血筋に限るため、出品者が非常に少ないと予想されます。そのため お一人のエントリー数を5匹程度までと考えています。ただ出品者が少ない場合はコンテスト形式を取らず発表の場とさせていただきます。(5名以上求む)
① 野生種 スーパーインペリアルゼブラプレコ と呼ばれるもの
野生採集されたスーパーインペリアルゼブラプレコ(以下Wild スーパーインペ)とは、シングー河の野生下において、ワイルドインペリアルゼブラプレコ(以下ワイルドインペ)とワイルドキングロイヤル系:L66(以下ワイルドキンペコ)とが交わった混血と考えられる個体を指すもので、これがワイルドスーパーインペリアルゼブラプレコと呼ばれていました。以下に画像例を示します
例1:2000年代前半に輸入されたお手本のようなWildスーパーインペ。輸出業者はW.B.SABBY社です
彼らはワイルドインペに混じって採集されるといわれていたが、2016年夏に漁師から直接聞いた話では、混生しているワイルドキンペコ(L66)とワイルドインペの採集時に採れるということで、彼らはハイブリッドと呼んでいました。
さて、このワイルドスーパーインペには微妙にタイプの異なる個体が存在します
例2:ぱっと見、ワイルドのインペリアルゼブラのような個体。輸出業者:W.B.SABBY社 ↓
例3:キングゼブラ系のタイプ。インペとキングゼブラ(L399)とのハイブリッド?輸出業者:W.B.SABBY社 ↓ ↓
なぜこのような個体達が採集されるようになったのか・・・
ワイルドインペが最初に発見されたのは上流部のアルタミラ周辺であり、そこにキングロイヤル系(L66等)は生息しておりません。その後、上流部の浅い地域でインペは採り尽くされ、ベロモンテの滝より下流の深場で採集されるようになりました。そこにはキンペコ(L66)やキングゼブラ(L399等)、ニューインペリアルダップルド(L)等も生息しており、インペとそれらがハイブリッド化した個体が生息する可能性が考えられ、上記のような個体が採集された可能性があります。
同様に2000年代前半、シングー中流から中下流(ビットリアシングー)にかけて、キンペコたちも別種と思われるような多様な個体が採集され、様々な名前がつけられました。
そのことから、ワイルドのスーパーインペにも混血する相方のキンペコのタイプによって個体差が生じる可能性があるということを理解しておいてください。
また上記のような採集地での違いの他、彼らの混血度(どっちに似るか)により個体差があって見た目が安定しないため、インペのようなことはなく「これこそがスーパーインペリアルゼブラだ!」という個体はいないということも言えます。
例4:2010年代前半、コロンビアルートでやってきた、ワイルドのスーパーインペリアルゼブラです。ブラジル シングー ⇒ コロンビア ⇒ 日本 ↓
② 出品対象魚について
1. カテゴリーⅡのエントリー対象魚
上記①の野生採集されたスーパーインペリアルゼブラプレコの血のみを受け継ぐ繁殖個体に限定されます。そういった個体は純血スーパーインペリアルゼブラと呼ばれており、野生個体・繁殖個体を問わずそういった血筋の親から生まれた繁殖個体です。
今回も出品に際し大変面倒なことではありますが、受付の段階で両親の画像をいただき、事細かに両親達のヒストリーをお伺いし、事務局が純血とみなせた個体を「エントリー完了」といたします。
詳細については前回を参考に考えてまいりますが、これ以外にも適用できそうであればお待ちします ↓
・ 両親ともに、野生採集されたスーパーインペリアルゼブラ。2000年代前半頃から現在に至るまで、南米便で輸入された個体。ただし、キンペコに混じって輸入された個体も存在します
・ 片親が野生採集されたスーパーインペリアルゼブラで、片親は純血の血をひくもの(Fは問いません)
・ 両親ともに、スーパーインペリアルゼブラの純血の血筋同士(Fは問いません)
・ ドイツでかなり以前に繁殖されていたウィルヘルムブリードのスーパーインペリアルゼブラの血をひくもの(Fは問いません)
例1:finブリードの個体例( 事務局なので出品はいたしません )
・ 2000年代前半にワイルドで輸入されたオス親1匹とメス親2匹でブリードした子供達( 純血スーパーインペリアルゼブラ WF1 )
・ 上記血統の純血スーパーインペリアルゼブラ WF1 同士からの子供達( 純血スーパーインペリアルゼブラ WF2 )
2. 他のカテゴリーでエントリー
もともと野生下で採集されたスーパーインペリアルゼブラは、ワイルドインペとワイルドキンペコの混血と考えられていますが、人工的に作った個体はカテゴリーⅡではなく、カテゴリーⅣでの受付とさせていただきます( 野生のワイルドスーパーインペは、野生下では混血からなん世代にも繁殖が進んでおり、モザイクの度合いが激しく見た目が全く違うことが多いため )。また両親の血統が十分特定出来ない個体についてもカテゴリーⅣでうけつけさせていただきます
出品をお考えの際、個体撮影時 私にご相談ください。
③ 出品をお断りする場合
カテゴリーⅠの説明、出品をお断りする場合を参考にしてください
④ 審査方法
審査方法は他のカテゴリーと同様に行いますが、こちらのエントリー数はお一人5匹までとしますので、同一の両親から生まれた個体が多い可能性があることをご理解ください。審査方法につきましてはカテゴリーⅠの説明、審査方法を参考にしてください
⑤ 審査結果&発表
カテゴリーⅠの説明、審査結果&発表を参考にしてください
⑥ 優勝・入賞の賞品
カテゴリーⅡで優勝された方、2位、3位の方には入賞魚の写真をフォトフレームに入れお渡しします。また生体の入賞賞品( 生き物なのでご辞退はしていただけます )は、9月頃 当ブログにて発表いたします。今のところfinブリードの純血スーパーインペリアルゼブラ 2016 WF1個体を優勝商品として予定しておきます
優勝賞品 → 2016年輸入 ワイルドスーパーインペリアルゼブラ同士の子
2位賞品 → 考え中( fin or ブリーダーズキンペコの協賛個体にて )
3位賞品 → 考え中( fin or ブリーダーズキンペコの協賛個体にて )
以上、このような方法でカテゴリーⅡのコンテストを行う予定です。
こちらについては追記や修正、変更点があると思いますので、当ブログにてお知らせいたします。
スーパーインペリアルゼブラに対する私の思い・・・
スーパーインペリアルゼブラプレコが昔から特別に好きで、また謎が多いこともあり少しでもスーパーインペを知るため、2016年夏、シングー河まで行ってきました。現地の漁師やグランデ・オガワ氏から得られた情報から、想像していたことが大体あっていたことで少しは気持ちがスッキリしましたが、逆に疑問や知りたいことが多くなったことも事実です。
まだまだ謎ばかりのスーパーインペリアルゼブラであり、いろいろなご意見があるとは思いますが、この自分が始めたヒパブリコンのカテゴリーⅡだけは、自分の思いにこだわって催させて頂きたいと思います。
尚 純血スーパーインペリアルゼブラには含まれない個体達、すなわち純血ではないけれどスーパーインペリアルゼブラ表現や血がはいるバリエーション個体達の出品につきましてはカテゴリーⅣでお願いしたいと思います。
では次回【 カテゴリーⅣ:ニューメガクラウンゼブラ・スーパーインペVar 】について を楽しみにお待ちください。
ヒパブリコン事務局 小林 圭