こんばんは 小林です。
ヒパブリコン参加予定の皆様へのお知らせ、第二弾!です。
本日は予定通り、カテゴリーⅡについてお知らせいたします。
こちらヒパブリコン事務局(わたくしフィン店長)は最近胃腸の調子が悪く少し減量中。
今更ながら、「ヒパブリコンの運営、独りで乗りきれるんやろか?」と思っている今日この頃・・・。体調管理のほう十分気をつけないと。
さて前回は
〔カテゴリーⅠ:インペリアルゼブラプレコ イレギュラー個体〕 についてのお知らせをいたしましたが、本日はカテゴリーⅡについてご覧いただきます。
「ヒパブリコン開催のお知らせ」 もどうぞ
〔カテゴリーⅡ: スーパーインペリアルゼブラプレコ 純血〕 について
① 野生種 スーパーインペリアルゼブラプレコ と呼ばれるもの
野生採集されたスーパーインペリアルゼブラプレコ(以下ワイルドスーパーインペ)とは、シングー河の野生下において、ワイルドインペリアルゼブラプレコ(以下ワイルドインペ)とワイルドキングロイヤル系(以下ワイルドキンペコ)とが交わった混血と考えられる個体を指すもので、これをワイルドスーパーインペリアルゼブラ純血と呼んでいます。
例1: 10年以上前の入荷個体。お手本のような純血個体 ↑
彼らはワイルドインペに混じって採集されるといわれるとおり、たしかに昔のことではあるがワイルドインペの入荷時に混じっていたことがあり安価で手に入れたことがあった。
さて、このワイルドスーパーインペには微妙なタイプの違いがあることに気づく。
例2: インペみたいのやキングゼブラ系で黄色かったりする純血(10年以上前の輸入個体) ↓
ワイルドインペは以前上流部の浅い地域で採集されていたが、浅瀬の個体群は最近は採り尽くされ深場で採集されるようになった。そのためか、最近国内に入荷するワイルドインペの表現が違ってきた印象を受けます。以前来ていた個体群は黒ラインが太く体型もゴツゴツしていたが、最近のワイルドインペはラインが細い個体が多く少々体型が華奢に感じます。
同様に、シングー上流から下流にかけて採集されるキンペコたちも、見た目が異なり別種と思われる個体がおり様々な名前がつけられてきました。
話が長くなりましたが、可能性としてワイルドスーパーインペにも相方のキンペコのタイプによって色々な個体差があるということを理解しておいてください。採集地やサイズ、そして混血度により個体差があって見た目が安定しないため、インペのようなことはなく 「これこそスーパーインペ!」 という個体はいないということがわかります。この1匹1匹違うところが最大の魅力だと思います。
例3: 4年ほど前に入荷したワイルドスーパーインペ純血です ↓
ただ、ワイルドに関しては多くの個体を見ることによって、ワイルドスーパーインペであろうということは誰でもわかるようになると思います。
また繁殖された個体であっても、スーパーインペに見慣れてくると明らかに純血や純血の血を受け継ぐもの同士から生まれてきたであろう個体だということはわかり、「これちゃうやろ?」なんてことが理解できるようになってきます。ただし、「完璧にはわかならない」というところが問題となります。
ということで、このカテゴリーⅡの出品受付については 「非常に難しいお話をしないといけない」 ことになります。
② 出品対象魚について
1. エントリー対象は、両親のどちらも野生採集されたスーパーインペリアルゼブラか、その血を受け継ぐものオンリーにさせていただきます。
エントリー受付の条件:
・ 両親ともに、野生採集されたスーパーインペリアルゼブラ(純血)・・・スーパーインペで販売されていても異なることがあるので注意を要する
・ 片親が野生採集されたスーパーインペリアルゼブラで、片親は純血の血をひくもの(Fは問いません)
・ 両親ともに、スーパーインペリアルゼブラの純血の血をひくもの同士(Fは問いません)
・ 独で繁殖されたウィルヘルムブリードのスーパーインペリアルゼブラの血をひくもの(Fは問いません)
例1: フィンの場合での事例(事務局なので出品はいたしません)
・ ワイルドで入荷したオス親1匹とメス親2匹でブリードした子供(スーパーインペ純血WF1)
・ 上記で生まれたスーパーインペ純血WF1同士からの子供(スーパーインペ純血WF2)
・ 上記で生まれたスーパーインペ純血WF2同士からの子供(スーパーインペ純血WF3)まだ成功していません
・ 上記で生まれたスーパーインペ純血WF1とスーパーインペ純血WF2からの子供:まだ成功していません
・ ワイルドスーパーインペの♂(今年の採集もの)と、スーパーインペ純血WF1の♀:先日成功しました
・ ウィルヘルムスーパーインペ同士からの子供
・ 片親がウィルヘルムスーパーインペで片親がスーパーインペ純血の血を受け継ぐもの
・ ウィルヘルムスーパーインペの子供同士や、片親がスーパーインペ純血の血を受け継ぐもの等
2. もともと野生採集されたスーパーインペリアルゼブラはワイルドインペとワイルドキンペコの混血と考えられていますが、人工的に作った個体はカテゴリーⅡではなくカテゴリーⅢでの受付にさせていただきます。野生のワイルドスーパーインペは、野生下では混血からなん世代にも繁殖が進んでおり、モザイクの度合い(1個の生物体に、一つあるいはそれ以上の遺伝的に異なる形質が体の部分を変えて現れ、共存する現象)が激しいせいか、野生個体の持つオーラが人工的な個体とは違うことから。
3. 純血スーパーインペリアルゼブラを繁殖させているブリーダーさん
⇒ ブログ「プレコとおまけの飼育日記」のおまけさんブリード
⇒ MCブリード
⇒ ドリーKさんブリード、「アジアアロワナ専門店レッドケン」のホームページ参照
⇒ finブリード
今回出品に際し大変面倒なことではありますが、受付の段階で事細かに詳細をお伺いし、また両親の画像をいただくことによって「エントリーを完了」としたいと思っております。
出品をお考えの方は、先ずは事務局である私にご相談ください。
1、 エントリーに際し、このカテゴリーⅡの出品条件は非常に厳しいものとなります。今回はエントリーされる方が極少人数になる可能性があります。その場合出品者との協議の上 この カテゴリーⅡはコンテスト形式にしない かもしれませんのでご了承くださいませ。
2、出品者が少ない場合、このカテゴリーⅡに限り お一人様の 出品個体を複数 にさせていただくことも考えます。
③ 審査方法
審査方法はカテゴリー全てが同様の方法です。理解されている方は読み飛ばして頂いてけっこうです。当コンテストのカテゴリーに一つでもエントリーされた出品者様には、全てのカテゴリーにおいて審査していただきます。
ハッピーブログにて、私が撮影したエントリー魚の画像等をアップいたします。
[例: エントリーNo 画像 サイズ 血統等の備考]
カテゴリーⅡ エントリーNo〇〇〇 サイズ〇cm 血統:♂Wildスーパーインペ × ♀Wildスーパーインペ
1. ヒパブリコン2016 にエントリーされた方全員に参加していただき審査していただきます。(画像参加者は含みません)
2. 皆様の持ち点を、カテゴリーⅡのエントリーフィッシュに配分していただき、私が集計いたします。
3. 凄いと思った個体一点に全点数をつけても良いし、魅力的な個体が多くて甲乙つけがたい状況であれば、2匹以上に配分されても結構です。
[配点方法]
・ カテゴリーⅡにエントリーされた方には、持ち点10 をもって当カテゴリー魚の審査をしていただきます。気に入った個体に自由に点数を配分していただきます。
※ 本人以外の他ブリーダーの個体に対して、自由に点数を配分していただきます。白票はなしとさせていただきます。
・ 他のカテゴリーにエントリーされている方には、持ち点5 をもってカテゴリーⅡの審査をしていただきます。気に入った個体に自由に点数を配分していただきます。
審査結果を私が集計します。点数の総計が一番高い個体を、カテゴリーⅡ優勝者とします。同点の場合はサイズの大きなほうをトップといたします。1位~3位までを当ハッピーブログにて後日発表いたします。ブリーダー名やハンドルネームとともに得票も発表します。ただし、出品者が少数の場合は1位のみ発表いたします。
④ 優勝商品
カテゴリーⅡで優勝された方には、フィンで生まれたスーパーインペWF2個体を優勝商品として予定にしています。個体が決まりましたらまたアップいたします。2位、3位はまだ考えていません。
以上、このような方法でカテゴリーⅡのコンテストを行う予定です。
こちらについては追記や修正、変更点があると思いますので、当ブログにてお知らせいたします。
キンペコ飼育の楽しみの一つに 「血統管理により繁殖を楽しむ」というものがありますが、このスーパーインペ純血の世界は 中でもとりわけ血統の把握が必要となり、血統的にはかなり狭い範囲の限られた趣味であるといえます。
血統を正確に把握しないといけないことはとても難しく、純血が欲しくても限られたお店でしか購入できないこともあって広がりはかなり遅い。
少しづつでもスーパーインペ純血の世界が広がり、また守られていけばと願っています。
上記、スーパーインペ純血には含まれない個体達、すなわち純血ではないけどスーパーインペリアルゼブラの血が少しでもはいっているようなバリエーション個体達の出品につきましてはカテゴリーⅢでお願いしたいと思います。このカテゴリーⅢは派手なものが多く出品されると予想され、品種としてはとても人気が高いものとなり盛り上がり必至と考えられます。
ということで次回の
〔カテゴリーⅢ:スーパーインペリアルゼブラプレコのバリエーション〕 について
でお会いしましょう!
アクアショップフィン 代表 小林 圭