こんばんは 本日も篭りっきりの 店長の小林です。
前置き無しっ!本日は予定通りに、ヒパブリコンのお知らせ、第5弾!でございます
第5弾はヒパブリコン属最高峰の表現をもつ・・・【カテゴリーS・リアルメガクラウンゼブラ】 についてお知らせいたします。
これまでは、
【カテゴリーⅠ・インペリアルゼブラプレコ イレギュラー個体】
【カテゴリーⅢ・スーパーインペリアルゼブラプレコ バリエーション】
についてご覧いただきました。今回の第5弾は皆様がブリードで目指される、メガクラウンゼブラについてのお話しです。
ニューメガ同様メガクラウンゼブラって良く耳にするけれど、その正体は誰にもわからない謎だらけのタイプです。
【カテゴリーS・リアルメガクラウンゼブラ】 について
[リアルメガクラウンゼブラの歴史]
1980年代後半から日本に輸入されはじめたキンペコ達。最初の個体群は尾びれが大きくて体型がスレンダーな個体群でキングタイガーペコルティアと名づけられ、その後キングロイヤルペコルティアとして流通した。
その輸入されたキンペコ達の中に、突然変異なのか乳白色の白地が圧倒的に多く、柄がユニークな個体が混ざることがあった。それらはコロンビア産のメガクラウンプレコに似ていることもあり、メガクラウンゼブラプレコと呼ばれるようになり高値で売買され珍重された。
その後、シングー河下流域からロイヤルゼブラやホワイトロイヤル、ゴールデンキングといった多種多様な野生採集個体が入荷するが、それらについても同様な変異個体が混ざることがわかった。
ロイヤルゼブラ系のリアルメガクラウンゼブラ ↓
ホワイトロイヤル系のリアルメガクラウンゼブラ ↓
このように、なぜ一般的な個体達数千匹に対し一匹程度混じって採集されるのか・・・。アルビノのような色彩変異個体なのか、メラニン色素の異状なのか等全く原因はわかりませんが、白地と黒ラインが反転していることは認められています。
さて ここからがややこしいところでして、ニューメガとメガクラウンゼブラの間には 境界線や決まりというものはございません。
絶対的な決まりがない分、色々なスゲ~ッ!表現個体にメガクラウンゼブラという名がつけられ販売されたのです。
そして、世の常でございますが、ニューメガあたりの魚をメガクラウンゼブラで販売する業者やオークションが増えたため、その昔 本物という意味を持たせるため、「リアルメガクラウンゼブラ」と呼ぶようになった次第です。
以上が今回のカテゴリーSに関係するであろう元になる野生採集個体についてでした。
① リアルメガクラウンゼブラと呼ばれるもの
リアルメガクラウンゼブラとは上記の歴史に該当するような個体をいいますが、ブリードの世界でも同様と考えていいと思います。ただし、愛好家やお店によっては、見せる表現によってニューメガとリアルメガについての考えは異なると思います。
ここからは、フィンの店長小林が考えるリアルメガクラウンゼブラのブリード個体について ご紹介します。
例えばこんなブリード個体を当店ではリアルメガクラウンゼブラと考えています。
[当店繁殖個体]
ホワイト系(大きめ) ↓
フィン第一エース ♂ (左:若かりし頃 右:現在10歳程度)
フィン第一エースの子 ♂ (左:若かりし頃 右:現在5歳程度) ↓
2. プシケ氏の繁殖個体 ↓
3. B.M.Kong氏の繁殖個体 ↓
4. B.M.BB氏の繁殖個体 ↓
5. Bone氏の繁殖個体 ↓
6. MC氏の繁殖個体 ↓
7. DADA氏の繁殖個体 ↓
8. 春吉氏の繁殖個体 ↓
9. Katsu氏の繁殖個体 ↓
10. JUN氏の繁殖個体 ↓
11. 黒丸氏の繁殖個体 ↓
② 出品対象魚について
エントリー対象魚は、① リアルメガクラウンゼブラと呼ばれるもの でご覧いただいたようなブリードされた個体です。ブラックエッジ、ブラックトップ、ドットなどが見られると、対象となる可能性は多いに高まりますがそれだけではないです。まずは相談ください
[エントリー受付の条件]
・ シングー河以外で採集されたヒパンキストルスの血が混ざっていないこと。
・ 繁殖させた個体の表現がリアルメガクラウンゼブラとは言い難いと私が判断した個体は、出品者と相談の上、他のカテゴリーでのエントリーにしていただきます
・ その他の問題がある場合についても、その都度出品者と相談します。
③ 審査方法
審査方法はカテゴリー全てが同様の方法です。理解されている方は読み飛ばして頂いてけっこうです。当コンテストのカテゴリーに一つでもエントリーされた出品者様には、全てのカテゴリーにおいて審査していただきます。
ハッピーブログにて、私が撮影したエントリー魚の画像等をアップいたします。
[例: エントリーNo 画像 サイズ 血統等の備考]
カテゴリーS エントリーNo〇〇〇 サイズ〇cm 血統:fin第一エース×CF直系
1. ヒパブリコン2016 にエントリーされた方全員に参加していただき審査していただきます。(画像参加者は含みません)
2. 皆様の持ち点を、カテゴリーSのエントリーフィッシュに配分していただき、私が集計いたします。
3. 凄いと思った個体一点に全点数をつけても良いし、魅力的な個体が多くて甲乙つけがたい状況であれば、2匹以上に配分されても結構です。
[配点方法]
・ カテゴリーSにエントリーされた方には、持ち点10 をもって当カテゴリー魚の審査をしていただきます。気に入った個体に自由に点数を配分していただきます。
※ 本人以外の他ブリーダーの個体に対して、自由に点数を配分していただきます。白票はなしとさせていただきます。
・ 他のカテゴリーにエントリーされている方には、持ち点5 をもってカテゴリーSの審査をしていただきます。気に入った個体に自由に点数を配分していただきます。
審査結果を私が集計します。点数の総計が一番高い個体を、カテゴリーS優勝者とします。同点の場合はサイズの大きなほうをトップといたします。1位~3位までを当ハッピーブログにて後日発表いたします。ブリーダー名やハンドルネームとともに得票も発表します。ただし、出品者が少数の場合は1位のみ発表いたします。
④ 優勝商品
カテゴリーSで優勝された方には、フィンで生まれたリアルメガクラウンゼブラの子供を優勝商品に予定しています。個体が決まりましたらまたアップいたします。2位、3位はフィンブリードやブリーダーズキンペコを予定していますので、決まり次第お知らせします。
優勝商品 → リアルメガクラウンゼブラ 第一エースの子を予定
2位商品 → 考え中(フィンブリやブリーダーズキンペコを予定)
3位商品 → 考え中(フィンやブリーダーズキンペコを予定)
以上、このような方法でカテゴリーSのコンテストを行う予定です。
こちらについても8月末に再度追記や修正、変更をした後、当ブログにてお知らせいたします。
では 明日の夜は 「カテゴリーV:なんでもアリ」 をお楽しみに!
アクアショップフィン 代表 小林 圭