こんばんは ヒパブリコン事務局の小林です。
ず~っとヒパブリ関係のブログを作ってるので
おしりがカチコチです(泪)
さて前回までの大事なお知らせはこちらからご覧ください ↓
【 カテゴリーⅡ: 純血 スーパーインペリアルゼブラプレコ 】
【 カテゴリーⅣ:ニューメガクラウンゼブラ・スーパーインペリアルゼブラVar 】
カテゴリーの説明も残すところ2部門まできましたが、今回はこの2部門を同時に説明します。前回のヒパブリコンでは同一カテゴリーにしていたのですが、ブリーダーさんの多くが L333タイプとL236タイプは分けたほうが良いというご回答だったのでヒパブリコン2022では分けます。ただ今後、混血の度合いが進んで両者の区別がつきにくくなった場合はまた統合いたします
そのため、かなり長いカテゴリー説明となるため、お時間がある時に以下をお読みください
【 カテゴリーS1:スーパーメガクラウンゼブラ・Breed L236タイプ】 について
【 カテゴリーS2:メガクラウンゼブラ・Breed L333タイプ】 について
・リアルメガクラウンゼブラの歴史
1980年代後半から日本に輸入されはじめたキンペコ達。その頃はまだペコルティア属と考えられており、最初の個体群は尾びれが大きくて体型がスレンダーな個体群であった。LナンバーはL66でキングタイガーペコルティアやキングロイヤルペコルティアとして流通した ↓
その輸入されたキンペコ達の中に、極まれに突然変異なのか乳白色の白地が圧倒的に多く、柄がユニークな個体が混ざることがありLナンバーはL236にナンバリングされる。日本では最初、インペリアルゼブラの変異と思われたのかクイーンインペリアルゼブラと名づけられたが、その後それらはコロンビア産のメガクラウンプレコに似ていることもあり、語尾にゼブラをつけてメガクラウンゼブラプレコと呼ばれるようになり高値で売買されるようになった
① 野生のメガクラウンゼブラプレコ と呼ばれるもの
例1 L66に混じるメガクラウンゼブラプレコ、ワイルドL236です。後に輸入され始めるL333タイプのメガと区別するため古い愛好家達はクイーンインペリアルゼブラのほうを用いる場合もある ↓
その後、シングー河中下流域からロイヤルゼブラやホワイトロイヤル、ゴールデンキングロイヤルといった多様な野生採集個体が採集され、それらの中にも同様に変異個体が混ざりメガクラウンゼブラと呼ばれることになる
例2 ロイヤルゼブラ系のメガクラウンゼブラ、野生のL333 ↓
例3 ホワイトロイヤル系のメガクラウンゼブラ、野生のL333 ↓
彼らはなぜノーマル個体に混じって採集されるのか・・・。アルビノのような色彩変異なのか、メラニン色素の異常なのか原因はわかりませんが、白地と黒ラインが反転していることは認められています。
ただしメガクラウンゼブラに絶対的な特徴というものはなく、ニューメガとメガクラウンゼブラの間に 境界線や決まりというものはありません。
絶対的な決まりがなかったため、色々な表現個体にメガクラウンゼブラという名がつけられ販売されました。
そして世の常でごはざいますが、ニューメガあたりの表現個体をメガクラウンゼブラで販売する業者さんや、オークションでもそのようなことが増えたため、本物という意味を持たせるため、インポーターによって「 リアルメガクラウンゼブラ 」とされました。
※ メガクラウンゼブラとリアルメガクラウンゼブラは本来は同意語です
以上がカテゴリーS1・カテゴリーS2に関係する、元になる野生採集個体の詳細です
② ブリードのメガクラウンゼブラ
メガクラウンゼブラとは上記の歴史に該当するような個体とし、ブリードの世界でも同様と考えます。ただし、ブリーダーは上質で多様なメガクラウンゼブラを組み合わせブリードするため、現在に至るまで様々な表現のメガクラウンゼブラが世に放たれました。そのため今回大きく2つの部門に分けることにした。見るものによって意見は割れるでしょうが以下で説明します
【 カテゴリーS1:スーパーメガクラウンゼブラ・Breed L236タイプ】 について
ブリーダーズキンペコがまだ日本で流行る前のこと、ドイツからブリードされた美しいキンペコが輸入され始めていました。あのウィルヘルム氏の個体等がそうでスーパーキングロイヤルやメガクラウンゼブラL236として入荷していました。
このドイツから輸入され始めたメガクラウンゼブラは後に、ワイルドのL236以外に、L399・L400・L173などの血がミックスされ品種として確立されてきたようで、この部門名を スーパーメガクラウンゼブラ・Breed L236といたします。
例1 スーパーメガクラウンゼブラ 国産
どのような血をたどってきたのか不明な点が多いブリードのL236タイプ。ドイツ、インドネシア、国産等のL236や、最近ではL333系の血をミックスして作り出される個体もおり、品種として非常に美しく日本でも相当数が殖やされ人気が高い ↓
例2 スーパーメガクラウンゼブラ ウィルライン
2014年頃より輸入され始めた、ドイツL236から派生したであろうスーパーメガクラウンゼブラ・ウィルライン。通常、乳白色や黄色い個体が多いL236にあって、この血統はどうやらインペやスーパーインペをかけ、白い個体も生まれるように作り込んだようです。名の由来となるスーパーはそこからきています(凄いから!という意味ではありません) ↓
例3 スーパーメガクラウンゼブラ ウィルライン血統 国産
現在まで12回輸入されたウィルラインのL236。それらを親に用いたブリード個体達もマーケットで見られるようになりました ↓
以上から、ガッチリ体型のL236タイプも見られ、混血の度合いがだいぶ進んだことがわかります。そのため最近このグループはだいぶ混乱を招くようになりました。ただし、本コンテストのカテゴリーS1につきまして あくまで上記の例にあげたようなL236らしい柄の個体を対象としたものといたします
【 カテゴリーS2:メガクラウンゼブラ・Breed L333タイプ】 について
ワイルドのメガクラウンゼブラL236よりもだいぶ後になって発見・採集されたL333タイプのヒパンキストルス。当然のことながら繁殖が盛んに行われるようになったのも それほど遠い昔ではない。
こちらは体型が強壮で、尾鰭の切れ込みが鈍角であることなど、ブリードのL236タイプとは異なる点が多い。
ただこちらのタイプも、ゴールデンキングロイヤル、ロイヤルゼブラ、ホワイトロイヤル、スーパーインペをはじめ 多様な血がミックスされたと考えらる個体もおり、この部門名は メガクラウンゼブラ・Breed L333タイプといたします。
例1 メガクラウンゼブラ L333 ワイルドライン
混血の度合いが深まった昨今。未だにワイルドの血にこだわって繁殖を行うブリーダーも存在します。下記はWildホワイトロイヤル系リアルの子供達(F1)。メガクラウンゼブラとしても良いと思われる個体 ↓
例2 メガクラウンゼブラ L333 ワイルドライン
L333タイプのワイルドを用いた血統の孫やひ孫達 ↓
例3 多様な血を用い作出されるメガクラウンゼブラ・ブリードL333タイプ
例4 WildL236系につきましては、特例としてカテゴリーS2でのエントリーでお願いします(品種としてのBreedL236とは表現が全く異なるため)
例5 ユニークライン、ミュータント
白黒反転しているとされるメガクラウンゼブラの血は遺伝します。このようなユニーク柄は遺伝するのか? こんな突然変異的個体はカテゴリーS2にてエントリー
カテゴリーS1同様、L333タイプも他のタイプとの混血が及んでいることがありますが、カテゴリーS2 は上記の例にあげたような表現個体を対象といたします
③ 出品対象魚について
シングー河で採集されたヒパンキストルスの末裔で、白地と黒線が反転している個体が対象です
またカテゴリーS1・カテゴリーS2ともにエントリー数はお一人 2匹までといたします( 同一カテゴリーに同一血統は不可 )。
1.カテゴリーS1・S2のエントリー対象魚は、上記のような表現を見せる個体です。 親がメガクラウンゼブラでなくても生まれてきた子供の表現がそうであれば対象です。当カテゴリーでのエントリーが可能かご心配な方は、前もって事務局小林にご相談ください
2.キングゼブラ・キングダップルドと呼ばれるL399系の反転個体は、カテゴリーⅤ:なんでもアリ でのエントリーとさせていただきます
3.コロンビアやベネズエラ産ヒパンキストルスの反転個体は、カテゴリーⅥ:コロンビアのヒパンキストルスでのエントリーとさせていただきます
以下は、他のカテゴリーと同様です
④ 出品をお断りする場合
カテゴリーⅠの説明、出品をお断りする場合を参考にしてください
⑤ 審査方法
審査方法は他のカテゴリーと同様に行います。審査方法につきましてはカテゴリーⅠでの説明、審査方法をお読みください
⑥ 審査結果&発表
カテゴリーⅠの説明、審査結果&発表を参考にしてください
⑦ 優勝・入賞の賞品
カテゴリーS1・S2で優勝された方、それぞれ2位、3位の方には入賞魚の写真をフォトフレームに入れお渡しします。また生体の入賞賞品( 生き物なのでご辞退はしていただけます )は、9月頃 当ブログにて発表いたします
優勝賞品 → 考え中( fin or ブリーダーズキンペコの協賛個体にて )
2位賞品 → 考え中( fin or ブリーダーズキンペコの協賛個体にて )
3位賞品 → 考え中( fin or ブリーダーズキンペコの協賛個体にて )
以上、このような方法でカテゴリーS1およびカテゴリーS2のコンテストを行う予定です。こちらについては追記や修正、変更点があると思いますので、当ブログにてお知らせいたします。
メガクラウンゼブラ達に対する思い・・・
前回ヒパブリコン2016のグランプリはこの部門から選出されました。今回も、当カテゴリーがグランプリに最も近い部門だといわれます。ただ、他のカテゴリーから愛好家が「あっ!」と驚くエグイ個体がエントリーされる可能性もあり、その座を死守できるのかは全く予想できません。ここで一句・・・
グランプリ 獲りにいくなら 親のメガ
では本日をもってヒパブリコン2022のカテゴリー7部門の説明を終えます。
ここからは正式なエントリー受付が始まります。エントリー受付のブログ、協力店情報、ヒパブリコン画像参加について、撮影方法、グランプリについて、入賞賞品・・・等々 今後も色々なヒパブリ関係の情報を発信してまいりますので、お見逃しなくです!
では ひとまずこれにて
ヒパブリコン事務局 小林 圭